廃墟の一室に満ちている切り取られた空間の季節本棚から一冊の本を取り出して無人の駅で電車を待つ読みかけの小説が長く続くからいつまでも帰れない駅前のロータリイで待つ犬も伐採された桜の根元に横たわって夜の街打ち上げた火球が降り注ぐから傘が手放せ…
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